2020年6月25日木曜日

「女帝 小池百合子」を読んでみた感想。「かわいそうなサイコパス。」

こんにちは、ぽんたです。

東京都知事選が迫ってきているタイミングで、これを見計らったように出版された石井妙子さん著「女帝 小池百合子」、kindleであったので読んでみました。


今回はその感想がてら、私がしみじみ思ったことを書き留めておこうと思います。


実はノンフィクション小説なるものは初めて読んだのですが、実在する人物について第三者が事細かく観察、取材をして生い立ちから書かれており、リアリティがあって最後まで一気に読めてしまう感じでした。


読みながら主人公、小池百合子氏に関して思い浮かんだ言葉は


「サイコパス」、そして、「かわいそう」

でした。


これはあくまでも私の個人的な見解ですが。。。


根本にあるのは、男性にちやほやされたい欲、、、?かなぁと。


お父さんとの関係、というかお父さんもおそらく平気で嘘をつくサイコパスタイプだと思うのですが、お父さんの感覚に振り回されたためか、男性からの愛情に飢えているというか、歪んだ形でうめたてようとしているというか、、、


まず、親に振り回されているような生い立ちが「かわいそう」なんですよね。



若い時は、容姿も淡麗で殿方の懐に入るのもたやすく、振る舞いや、相手の欲しい言葉をいうだけで自分の思い通りに男性を動かすことができたりもします。


平気でハッタリをかませてしまえるのであれば、なお、世渡りも要領よくできるのでしょう、、、


しかしながら、時とともに容姿は老います。若い時、華のみを売りにして中身を磨いていないのであれば、その後どうやって殿方を自分の意中のままに転がすことができるでしょうか、


そこで彼女が心惹かれたのは「権力」なのだと思います。


私がトルコのサーカスで見てきたサイコパスたちは、まず、権力に寄生虫のようにまとわりついていました。


彼らは口がうまく、相手の欲しい言葉を与えながら仲良くなり、そして相手の耳元で入れ知恵をするように自分の思い通りにことが運ぶように仕向けていました。


小池百合子氏もまた、寄生虫のように時の権力者たちにコロコロコロコロつきまとっている様子がこの本から見受けられました。


私は、サイコパス=下衆と言っているわけではありません。サイコパスは人間が過酷な環境を乗り越えてくるためにものすごく尽力してきたと、別の本、新書で読んだことがあります。


今日、我々人類が地球で繁栄しているのには、サイコパスのおかげでもあるのです。


生き延びるためには、彼らのような能力も必要なのだと思います。ですが、時代が変わってきたのです。


昨今はインターネットが普及し、今まで一方通行メディアや教科書などのプロパガンダに支配されてきた我々が逆にトップを監視することもできるようになってきました。


もちろん彼らも我々を監視していますが、我々も彼らを監視し、意見を述べることもその意見が彼らの目に届くこともよりたやすくなってきたように思います。


そんな中、今回の新型コロナウイルスのパンデミックが起こり、世界中でいったい何が起こっているんだ、政府はどう対応するのか、より、誠実さ、真実が求められるようになってきたように感じます。


人を出し抜いて生き延びるのではなく、地球全体で、人類規模で、より人徳を持って行動しませんか、という流れになってきているように私は感じております。


アメリカでも今、黒人差別の歴史がどっちに転ぶかの選択の時だと思いますし、


日本でも今回の都知事選で、日本の首都東京はどのような選択を出すのか。地球からしたらちっぽけかもしれませんが、何気に人類の進化の歴史に前進を与えるのか、はたまた転落の道をたどることになるのか、鍵を握っているように思います。


というのも、なぜ、小池百合子氏のような本気で政治のことなど考えたこともない、自分の地位ステイタスにしか興味のない人物が一国の首都東京の都知事まで上り詰めてしまったのか。


それは他にもならぬ我々日本人が彼女の素性を、目から、言動から見抜けなかったことにあります。


小池百合子氏のような人間は、周りにちらほらいます。


平気で人を欺き、出し抜き、踏み台にして登って行ってしまう人たちです。


小さな街であれば、うわさはとどろき、私たちはあの人はちょっと気をつけたほうが良い、とその人物を牽制することはできるかもしれませんが、


そういう人たちに限って、人脈は広く、素性に気付かれたらもう新しい地域、コミュニティーに移ってしまいます。そして、第一印象がフレンドリーでとても良い彼らを新しい土地の人は見抜けず、さらなる被害を生む、ということが起こってしまうのです。


小池百合子氏の華麗なるファッション作戦、メディア作戦に踊らされ、彼女を都知事までなり上がらせてしまったのは私たちです。


彼女の本性を見抜けず、嘘を見抜けず、歯止めをかけられなかったのは私たちなのです。



そして、このタイミングで出た「女帝 小池百合子」。この先、小池百合子氏の人生はどうなっていくのでしょう。


万人から恨まれ、陰口を叩かれ、後ろ指を指され彼女の人生は終わりを迎えるのでしょうか。



そう考えると、はい、「かわいそう。」という感想になるのです。


今、巷にはミニ百合子がたくさんいるそうです。彼女たちが、これでいいのだろうか、と自身を振り返る機会を与えるためにも、


私たちは相手がどのような人物かをきちんと見極め、うまく対処するなり、距離をおくなりしなければならないのだと思います。



派手なパフォーマンスに踊らされず、誰が信用できるのか、誰が本気なのかを見極める力が我々に今試されていることなのではないか、と思います。


そんなことを考えさせられた本、「女帝 小池百合子」。

皆様も是非お読みいただけたら、と思いました。



今日はこの辺で。














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