2020年9月30日水曜日

ブラジルのフォルタレザからリオデジャネイロ経由、アムステルダム、フランクフルトまでの航空路。新型コロナウイルスが蔓延する中での私の移動体験談その2


こんにちは、ぽんたです。

まだまだ新型コロナウイルスによるパンデミックが治らない中、先日ブラジルはフォルタレザからモルドバのキシナウまで航空機を乗り継ぎに乗り継いで、最後はブカレストからバスに乗って帰ってまいりました。

その旅路の様子を幾つかの投稿に分けて記録したいと思います。コロナ禍での国境をまたいだ移動はお勧めはしませんが、止むを得ず移動する方々へちょっとでも参考になれば、と思います。





目次


フォルタレザの空港からリオデジャネイロ

まず、本来ならばフォルタレザからアムステルダムへ直接飛べるはずだったのですが、新型コロナウイルスのパンデミックに伴い航空路線が大幅に運転を見合わせているようで、


フォルタレザから一切のエアフランスの航空路線撤退しています。ちなみに他の国際線も我々が行った当初は全く動いている気配がありませんでした。


国際線チェックインカウンターはがらんとしておりました。


10月に再開する予定だそうですが、詳しい日時は知りません。そのため、我々は一度ブラジルの首都、リオデジャネイロへ飛ばなくてはいけなくなりました。


チェックインの際は、英語ができる係員に手助けしてもらいながら入念に書類の確認をされました。

ここでいう書類というのは、我々が行く先々で入国を許可されるかのチェックでして、我々を大いに助けたのは婚姻証明書でした。


あと、我々のフライトスケジュールはキシナウまで一気に乗り継ぐのではなく、フランクフルトで一旦荷物を受け取る、という特殊なものであったため、


最終目的地であるキシナウまで行く、という意思表示をする必要がありました。


キシナウに家があるんだ、ということと、印刷してあったもう間に合わないチケットを見せることで意思表示をすることができたと同時に、飛行機のチケットがキャンセルになったり変更になったりしてこっちも大変なんだアピールをすることもできました。


夫はモルドバ人ですが、同時にルーマニア国籍も保持しているのでEU圏に入るのには問題はありません。


ところが嫁の私は日本人でヨーロッパのいかなる国にも居住許可を持っておらず、モルドバの居住許可証も先月期限が切れてしまいました。


パンデミックの前は日本人はシェンゲン協定国に入る際ビザの取得が免除されておりここまで厳重にチェックされることはありませんでしたが、


パンデミックの最中の移動はそう簡単にはいきません。


不要不急の移動は入国拒否される可能性が無きにしも非ずなのです。


そのため、その国に入国するには何か強い理由が必要となります。


幸い、我々はモルドバでの居住許可証を申請することをきっかけに、正式に夫婦として書類を作っていました。


もともと、結婚なんてただの紙切れ、婚姻届を出そうが出すまいが2人は一緒にいるのだから特に変わりはない、というような考えの二人でありました。


ただ、国籍が違ったものですから、居住許可を取得したり今後違う国に移住などする際に証明できる紙があった方が良いだろう、となり結婚したのであります。


その紙切れが今回本当に役に立ちました。


家族であることを客観的に証明できる書類を作成することは結構大切なことなのだな、と感じました。


二人が結婚していることで、入国が確実に許可されると判断されフォルタレザでのチェックインカウンターにて無事に荷物を預け、チケットを受け取ることができました。



リオデジャネイロでの乗り継ぎでは、フォルタレザと違い寒さを感じました。フォルタレザからリオデジャネイロへは国内線でしたので、荷物は受け取らないまでも、街中を散策できる可能性はありました。


飛行機を降りて出口を出て国際線の乗り場に行く際、タクシーの運転手さんがいましたが


私はフランクフルトからキシナウまでのフライトの調整をしなければならなかったため、


それどころではない、と結局リオの街へは繰り出しませんでした。


空港は古く薄暗い印象を受けました。


お昼を食べて、パスポ−トコントロールでも時間がかかるかもしれない、と早めにゲートへ向かいました。
リオでのランチ。なかなか美味だった。



というのも、我々の滞在日数は当に90日間を過ぎており、オーバーステイにもほどがあったからです。


我々は、カランティンの最中に滞在日数が切れており、ショッピングセンターの中にある移民局へショッピングセンターが再開した際行き観光ビザを延長できるかを確認したところ、


パンデミックが終わったら延長できます、とのことでした。(ちなみに夫はルーマニアのパスポートなのですが、ルーマニアのパスポートを持ったモルドバ人は観光ビザを延長できないみたいでした。この点につきましては、パンデミックに助けられた形となっています。)


パンデミックの最中は滞在日数の数え方が特殊になっているようで


私が移民局で認識した限りではパンデミックが続く限りオーバーステイにはならない、ということでしたが、


パスポートコントロールの人が同じ認識をしているとは限らないので、早めにパスポートコントロールへ向かったのであります。


結局パスポートコントロールでは、我々二人分のパスポートを持って担当の人が一旦奥へ確認しに行き、戻ってきて何も言わずスタンプを押し、ゴーサインが出ました。


みなさんパンデミックのせいで飛行機がすったもんだしているのをご存知のようで、何も問題なく出ることができました。


我々より少し前にロシアへ出国した知人は、再びブラジルに戻ってくるときは保険に入っている必要がある、と言われたそうです。


ちなみにその知人はPCR検査をフォルタレザで受けてから出発したそうで、ロシア入国には必要なのかもしれません。


アムステルダムの空港にて


アムステルダムの空港では、ただのトランジットなのにもかかわらずパスポートコントロールを通らなければいけませんでした。



一番最初のEU加盟国なのでパスポートコントロールが必要なのかなぁ、と思ったのですが、その後のフランクフルト、ルーマニアでも同様でした。


やはりパンデミックの最中ではシェンゲン協定国内でも国境がある様子が伺えました。


そこでも、古いチケットを見せ、最終目的地はキシナウであることと、飛行機が飛ばなくてこの日程では飛んでいないことと、婚姻していることを婚姻証明書で示して突破することができました。


リオデジャネイロにて飛行機に搭乗する際に渡された紙があって、それはオランダに入る際に必要な用紙で、内容は、発熱、咳、くしゃみなどの有無、フライト番号と座席、名前、などを記入させられました。


でも結局その用紙はどこにも提出しませんでした。トランジットだったからですかね。


チェックする警察もパンデミックで混乱しているのを毎日見ているのでしょうか、やんわりとした雰囲気で良い旅路をなんてねぎらいの言葉までかけてくれました。


アムステルダムの空港は本当に快適で、新しい図書館のような雰囲気があり、仮眠がとれるサンベッドのようなものもたくさんあって、


我々はラウンジでもないのに2時間ほど仮眠がとれました。本当に助かりました。

完全なる防護服を着た乗客がちらほら。マスク着用義務以上のことがある国があるらしい。


さすがアムステルダム。まじかっこいい。the time is now for gender equality.ってわざわざ空港の壁に書けます?これぞオランダ。まじで惚れる。



フランクフルトの空港にて

機内で渡された用紙にまた記入させられました。今度はドイツに提出する用の用紙で、オランダ用のものよりもより多くの情報を書き込む必要がありました。


パスポートナンバーやフライト番号、座席番号に加え、緊急時の連絡先、住所などなど書かされました。


しかしこれもまた、特に提出することなく過ぎました。


フランクフルトの空港に着くと、またもやパスポートコントロールを通らなければなりませんでした。


そういえば、アムステルダムに入る時にパスポートコントロールを通りましたが、出るときは通りませんでした。



フランクフルトでのパスポートコントロールでも同じように古い航空券と最終目的地、婚姻届を提示するとすんなり通過できました。


今、確認したところ、アムステルダムで押されたスタンプには入国を示すスタンプ、フランクフルトで押されたスタンプは出国を示すスタンプがなぜか押されていました。なんでだろう、、、?


フランクフルトでは、かなり精神的に喰らいました。フランクフルトからキシナウまでの航空券をなんとかしなければならなかったからです。



連絡を取っていたルーマニアの航空会社taromによると、taromの落ち度でフライトが変更になったわけではないため、



tarom以外の航空会社の運行する便にフライトを変更することは不可能で、しかも、現在ルーマニアのブカレストからモルドバのキシナウへ飛行機は飛んでいない、ということがわかりました。


つまり、フランクフルトからブカレストまでは飛べるが、そこから先の便はない、10月の25日からしか飛ばない、ということが発覚しました。


この時私は、フランクフルト空港内にエアモルドバのトラベルエージェンシーが、あるに違いない、と根拠のない自信をまだ持っており、


5万弱払うことになってしまうが、乗り継ぎなしで1本で帰れる、とたかをくくっておりました。


そのため空港内をうろうろし、探し歩き回りましたが、フランクフルト空港を牛耳っているのはルフトハンザで、それ以外は複数の航空会社を取り扱うチケット代理店で、しかもエアモルドバを扱っている代理店は見当たりません。



試しに一つの代理店に尋ねてみると、ミンスク経由で10万円が一番安い、と言われ、


ミンスクなんて今の時期情勢的に乗り継ぎでも何が起こるかわからないし、まず、そんな値段の航空券、買えない、、、となりました。


次に私が考えた案は、エアモルドバのウェブサイトからカードでチケットを買うこと。


調べてみると、ありました、三日後。3日間、フランクフルトのどこか空港に近いホテルに滞在し、


三日後にダイレクトの飛行機に乗って帰る、という案です。


費用はかさみますが、フランクフルトの街もぶらっとできるだろうし、ちゃんとベッドで寝れるだろうし、仕方がないかぁ、、、と思いチケットを買おうとしました。


しかし、私の持っているクレジットカードのセキュリティシステムに引っかかり、買えませんでした。

今思えば、あの時買えなくてよかった、無駄な出費をしなくてよかった、と思えますが、



その時は最後の砦がなくなった、と途方にくれ、フォルタレザに1ヶ月残ってもう少し働いていればよかった、、、と本当に後悔しました。


エアフランスに電話した時に、急がないで、慌てないでtaromからの連絡を待ってすべての情報を整理してから考えればよかった、と深く後悔しました。


結局帰れた今は、ああ、あの時出発して逆によかったのかもしれないなーとか思えますが、


フランクフルトでのあの瞬間は、長旅の疲れもあるしどうしたら良いかわからず、本当に後悔してしょげてしまいました。


独身時代の私は多分数時間は立ち直れずにただただ途方にくれていた気がします。


ただ、今回は夫がそばにいたため、そしてずーっと横にちょこんといた夫が、傍で涙する嫁を見て、どうしたもんか、と頭を巡らせ、


実は最初に荷物が多くて無理だと消去したブカレストからバスでキシナウまで帰る案を再度選択肢に上げ、おそらくこれが今のベストの選択肢だと決断を下しました。



それを受け嫁はtaromへ翌日のブカレストまでのチケットの予約をしてもらえるようにメールをしたのであります。


ただ、営業時間がすでに過ぎていたため、返事は翌日、フライト予定日の当日になります。


祈るようにフランクフルトの空港のベンチでその日の夜を過ごし、翌日の日中も過ごしたのでありました。


そして、翌日のお昼頃、チケット取れたよ、と連絡が来て、その日の夜のフライトでブカレストへ向かったのでした。
フランクフルトの空港の虹。この時、ちゃんと家まで帰れる、と思った。




考察

この時期のフライトはキャンセルや変更になることが日常茶飯事のため、こまめにチェックすることが必要です。


乗り継ぎがある場合は分割しないでなるべく1回のオペレーションで最終目的地まで予約することが無難だと思いました。


そして、アエロビレットは使わない方が良いです。フライトの変更が多いこの時期チケットがパアになる可能性があります。



信用できる航空会社、および代理店からチケットを購入する必要があると思われます。


居住許可証を持たない国に観光目的で入るのは新型コロナウイルスのパンデミックの時期は非常に難しいと思います。


仕事や留学、配偶者の元へ行くなど、何か強い理由と、それを証明する手立てがない限り、トランジットでも入国を拒否される可能性があるのではないか、と感じました。


また、それを証明する書類を手荷物に持っておく必要があります。






2020年新型コロナウイルスが蔓延する最中の航空機での私の移動体験談まとめ

フランクフルトの空港に出た虹

こんにちは、ぽんたです。

まだまだ新型コロナウイルスによるパンデミックが治らない中、先日ブラジルはフォルタレザからモルドバのキシナウまで航空機を乗り継ぎに乗り継いで、最後はブカレストからバスに乗って帰ってまいりました。


その旅路の様子を幾つかの投稿に分けて記録したいと思います。コロナ禍での国境をまたいだ移動はお勧めはしませんが、止むを得ず移動する方々へちょっとでも参考になれば、と思います。


  1. 相次ぐフライトのキャンセルとすったもんだ。
  2. ブラジルのフォルタレザからリオデジャネイロ経由、アムステルダム、フランクフルトまでの航空路
  3. フランクフルトからブカレストまで航空路
  4. ブカレストからキシナウまでバス移動



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相次ぐフライトのキャンセルとすったもんだ。新型コロナウイルスが蔓延する最中の航空機での私の移動体験談その1


こんにちは、ぽんたです。

まだまだ新型コロナウイルスによるパンデミックが治らない中、先日ブラジルはフォルタレザからモルドバのキシナウまで航空機を乗り継ぎに乗り継いで、最後はブカレストからバスに乗って帰ってまいりました。

その旅路の様子を幾つかの投稿に分けて記録したいと思います。コロナ禍での国境をまたいだ移動はお勧めはしませんが、止むを得ず移動する方々へちょっとでも参考になれば、と思います。



フォルタレザの空港までの道中


まず、我々夫婦の状況の説明を試みますとブラジルのフォルタレザから2020年の5月にモルドバのキシナウに飛ぶ予定でした。


チケットは節約のためか(結局エクストラバゲージのため節約にはなっていないのですが)フォルタレザからフランクフルトまで、そしてその後一旦荷物を全部受け取って再度チェックインしフランクフルトからキシナウまで、という予定でした。



じっくり考えてみると、ベストな航路ではないのですが、サーカスのオーナーと我々に仕事を分けてくれる夫の友人との間でそのように話をつけていたので従うしかありません。



第一のパンデミックによる波紋


まだフォルタレザからフランクフルトまでのチケットしかとっていなかった4月に、エアフランスから飛行機がキャンセルされたの連絡がメールで来ました。


ちょうど新型コロナウイルスのパンデミックによってロックダウン、都市封鎖を敢行したり国境を閉じる国が出てきた時期で、我々のフライトにも影響が出たのです。



当時我々もカランティンと言って必要最低限以外の外出が禁止されていた時期でした。




航空機のキャンセルの連絡はポルトガル語で書かれていたのでサーカスのオーナーに内容を見せ、エアフランスに電話をしてもらい飛行機のチケットを予約し直しました。



9月の下旬ならさすがにもとどおりになっているかな、と考え、9月の下旬までフォルタレザにとどまることにしました。


きっと6月くらいから仕事が元に戻るだろう、、、という甘い考えのもと、、、



そして第2波、第3波


そして、結局サーカスは9月から再開することに。もう少し止まって仕事してから帰るという選択肢もあったのですが、夫がまだ仮免状態でその期限が迫っているので帰国することに。


そして8月にフランクフルトからキシナウまでの残りのフライトをアエロビレットというトルコの会社のページから予約しました。


最初は、ブカレスト経由のチケットだったのですが、コロナ禍で予約した便がキャンセルになり、自動的に1つ前の日のフライトに予約し直されたとの連絡が数日後に来ました。


しかしながら新しく予約された時間には我々はまだフランクフルトに到着していない予定です。なのですぐアエロビレットにその旨をメールで連絡しました。


その時にトルコ語で書けばまた違ったのかもしれませんが、フライトの変更メールが英語だったのでオペレーターも外国人かもしれないと思い英語で書きました。


すると、全く話が通じず、これがあなたの新しいフライトです、の一点張りで、3日間粘りましたが問題を全く解決してくれないので、直接予約した飛行機を飛ばすtaromという航空会社のブカレストにある支店に連絡をしました。


するとtaromのそのエージェンシーの人はきちんと、挨拶と名前とお詫びの言葉を添えた文面で返してくれ問題を一発で解決してくれました。


もうアエロビレットは使わない、と心に誓いました。口コミを調べてみると、アエロビレットはチケットをキャンセルしても返すべきお金を返金しない、といった最悪なクチコミがバンバン出てきました。


このコロナ禍でフライト変更が日常茶飯事になる中、本当に危険なチケット予約サイトだと思います。みなさんも絶対に使わないでくださいねaerobiletを、特にこの時期は、、、!


ただ、どの会社がどの飛行機をどれくらいの値段で飛ばしているかをチェックするには良いサイトだと思います。航空会社がわかったら、直接その航空会社からかうのが良いのではないか、と思います。


ま、私はクレジットカードにブロックがかかっちゃっていつも買えないんですけれどもね。。。


taromによると、このパンデミックの最中のフライトは1度チケットを予約したその日から1年間追加料金なしで変更が可能、とのことでした。


taromによってフライトの変更やキャンセルが必要になった場合は、同じ目的地に行く他の航空会社のフライトスケジュールも含めてチケットの変更が可能ですが、


tarom以外の航空会社や我々の都合によって変更が必要な場合は、taromが飛ばしている飛行機でしか変更ができないそうです。




そしてフライト当日


来るフライト予定日、サーカスのみんなとお別れを言って荷物をまとめて、面倒見ていた犬とも心を痛ませつつお別れして空港に着くと、



インターナショナルのカウンターに誰もおらず。


インフォメーションデスクにも人がおらず、、、あれ、ちょっと嫌な予感が、、、


ウロウロして結局国内線のとある会社の人に印刷したeチケットを見せると、エアフランスは今フォルタレザの空港では取り扱われていないとのこと、、、


つまり、我々のフライトは飛ばないどころかそもそもない!という事態に見舞われました。


その親切な会社の人たちは確認してくれたところ、エアフランスは10月からフォルタレザの空港では再開することと、エアフランスの電話連絡先をくれ、フリーwifiを使ってサーカスに連絡し、迎えに来てもらいました。


5月のフライトを変更して以来、エアフランスからのメールをほぼ毎日のようにチェックしていたのにフライトがキャンセルされたなんて連絡がなかった旨をサーカスのオーナーに伝え、



その日は営業時間がもう過ぎていたため翌日、エアフランスのブラジルの支店に電話してもらいました。オペレーターが英語が話せるとのことでその後は私が頭を抱えつつフライトの再予約をしました。フライトは、電話した日の翌日に決まりました。



taromのエージェンシーにもメールで急いで連絡しましたが、時差があるためなかなかスムーズにいかず、トランジットの合間合間にやりとりをすれば間に合うだろう、なんとかなるだろう、といった感じで再びフライトへの準備をしなおした、といった感じでした。


結局キシナウについてからゆっくりメールを確認したところ、エアフランスと共同でフォルタレザから飛行機を運営しているKLMから1つ目のフライトがキャンセルされたとの連絡が7月に入っており、



エアフランスから連絡がくるなら来ると思っている私はスルーしてしまっていたのでありました。それでも、自分の落ち度とは認めません。余計な出費にならないためにも、そしてエアフランスを通じて航空チケットを変更したのですから、エアフランスからも連絡が来るべきなのだ、というロジックを押し通します。



たとえエアフランスから連絡が来ていたとしても今回の場合、電話で変更したのだから電話で連絡をするべきだ、とかなんとか言って私は自分の非を認めなかったでしょうけれども。



サーカスも我々もコロナウイルスによって大打撃を受けておりますのでね、経済的に。


アエロビレットの対応の仕方については怒りが爆発しましたが、他の航空会社の人たちとのやりとりは極めて温和にしました。


だって目の前で解決しようと動いてくれている人たちにはなんの非もありませんから。


パンデミックによって予測不能な時期になり、国家間の決定に振り回され、乗客の対処に追われて航空会社は今間違いなく大打撃を受けていると思いますし、


問題やフラストレーションを抱えた顧客と毎回やりとりをしなければいけないオペレーターは、電話口で全く自分のせいではないのに、この度はこのようなことになり大変申し訳ございません、と言わなければならず、本当にヒステリックになってしまうと思います。
 





2020年9月9日水曜日

大麻は逮捕に値するのか?大麻にまつわる私個人の意見。


こんにちは、ぽんたです。


巷ではまだまだ新型コロナウイルスが猛威をふるい、総裁選も控えたりといろいろですが、


ツイッター眺めていたら大麻で伊勢谷友介さんが逮捕されたということで、、、。


先進国で大麻合法でない国は日本くらいだ、だとか、


大麻はタバコより害が少ない、だとかいろんなことを言われています。


私も20代前半くらいは、使用はしないまでもマリファナ信者、というか


肯定的に捉えてる自分かっこいい、みたいな感覚に洗脳されていましたが


日本を出て、実際にいろんな人を見て自身も経験してみて、マリファナに対する印象は変わりました。


そして、私なりに大麻についての意見をここに書いてみようと思いました。

目次



私と大麻の位置関係


私は大学卒業後、日本を出て7年くらい海外をフラフラしていような人間なのですが、


日本にいた頃から、大麻は割と身近な友人知人の間にあって、


実際に自分が使用したことがあるのは日本にいた頃、1度だけそれっぽいものを(私はそれがなんだかよくわからなかった。笑)仲間内で回した時に体験したことがあるのと、


あとは、トルコにいた時に同僚の一人がディーラーと仲良くなって入手して、誘われた時に1度だけ付き合ったのと、


(でもそのディーラーを同僚が我々のグループが住んでいるヴィッラに連れてくるようになってしまい、ご近所の目もあるしトルコでは違法であり、何よりそのディーラーのバイブスが気に入らなかったので、同僚にはここで警察沙汰になったら会社に迷惑がかかるからよそでやってくれ、と結構きつく言い、その後は誘われてないし、ディーラーのことも見てない。)


そしてアムステルダムにいた時にマリファナキャンディを試したことがあります。3回ですね。


あとは、トルコでもドイツでも使用している人が仕事関係者にいたり、友人の友人にいたりしてちょっと副流煙を嗅ぐくらいです。


ドイツでは道を歩いているとちょいちょいイグサのような匂いがして、あ!誰か吸ってる!笑

みたいな。


使用していませんが、ちょっと経験したことはあるし、割と身近にある、そんな位置関係です。



経験してみた私の身体の反応


基本的にハイになるとか、酔った感じになるとか、一切ありませんでした。ただ、トルコでやった時は、普段気にならない音がやたらと聞こえるようになってしまい


金属音とか結構怖かったです。


その日見た夢は登場人物がカートゥンネットワークに出てくるようなアニメキャラになってしまい、


それもまた怖く感じてしまい、あまり良い記憶ではありません。



そして別にいい感じになったわけでもないのに、その成分が身体から抜けるくらいで、うつ状態というか、無気力というか、それがゆえに若干喧嘩っ早くなったというか、苛立つ閾値が低くなり、だいぶ理性で抑えるのがしんどかったりしたのを覚えています。



アムステルダムでキャンディを試した時は、気持ち悪くなってしまい、チュッパチャップスサイズ半分もなめれず途中で捨てました。



ただ、味を知ることができたので十分な経験になったと思います。味は、畳をなめているようでした。


試してみた結論としては、別にハイにもならないしリラックスもしないし、気持ち悪くなるだけで私には合わない。


タバコもそういえば1、2回試しましたけど、喉が潰れるし指先の毛細血管が収縮した感覚があったのでダメでした。


私はただ音楽に乗ってジャンプしたり踊ったりしてればぶち上がれる人間なので、
あと、普段から子供みたいに素直に自分の感情を押し殺さず出すタイプなので


そういった類の嗜好品は私には必要ないのです。



常用している人のバイブス

どれくらいの量をどれくらいの頻度で使用しているかにもよるのだと思いますが、毎日何本も使用していた知人は、顔の色がくすんでいて暗くて、目が座っているというか、目がとろんとしているというか、

セラピストの知人を除いて常に使用しているような人のバイブスははっきり言って良くありませんでした。


目の焦点が合ってるのかあってないのかわからなかったり、攻撃的な雰囲気を見にまとった人もいました。


なので、仕事中に吸うのはよくないんじゃないかなぁ、、、と思いました。


ちなみにグッドバイブス常用者のトルコ人セラピストは川崎のオートバイ(ニンジャって言ってたかな、、、?)を乗り回すのが好きで、フロントウィールやバックウィールなど、公道でもクレイジーな乗り方をしていたのですが、


ある日、大型トラックに轢かれて死んでしまったとの知らせが届きました。


彼には、第2子妊娠中の奥さんもいて、しかも奥さんは外国人で異国の地で配偶者を亡くしてしまったわけで


まあ、その日彼がマリファナを使用していたかどうかなんてわかりませんが、
その日も大麻やって気持ち良くなって無茶な運転している様子が予想できて、


快楽主義が過ぎてしまうのはよくないんじゃないかなぁ、、、と思うのと同時に、


大麻に対する印象はやはり悪くなる一方。飲酒運転しているようなものなんでしょうね、きっと。


彼は私が当時の彼氏となんやかんやあって破局して憔悴していた時に、「でもね、人生は美しい。」なんて言って励ましてくれた人で


時には傷つくこともあるけどそれもまたひっくるめて人生は楽しいんだ素晴らしいんだ、みたいな価値観というか、哲学というか、


そんな人柄がにじみ出ていて、


もしかしたら彼の中にもマリファナに頼ることでしか乗り越えられない人生の憂いがあったのかもしれませんが、


それでも、私の中ではマリファナはそんな素敵な彼を奪った、という印象が残ったのでありました。


大麻合法の国に住んでいる人はマリファナのことどう思っているのか?

私が、トルコの大きなリゾートホテルでアニメーションというエンターテイメント部門で働いていた時なのですが、トルコ人の同僚は相手の観光客がオランダから来たと聞くと、


次に出てくる決まった質問は


じゃあ、マリファナ吸うの?


でした。笑。

お客さんとコミュニケーションをとるのも仕事のうちだったので、彼らはただの会話の切り口として話しているだけで悪気はないのですが、


そのオランダからの観光客たちはみなさん


吸わないわよ。怒。


みたいな反応で、合法だからといってみなさんマリファナを吸うわけではないし、マリファナに対するイメージも良いわけでもないのだなぁ、とその時思いました。


もしかしたらただそのお客さんはみんな100回同じ質問を受けていて、またこの質問?オランダ人だからってマリファナ吸うと思わないでよ、と嫌悪感を抱いていただけなのかもしれませんが、、、


結局、オランダからの観光客へのそのような質問で実際吸っていると答えた人は1人もいませんでした。


合法にしたのは、その方がブラックマーケットへの資金源にならない、というだけで、


別にマリファナを奨励しているわけではないのでしょう。


筆者の大麻が日本で合法になった時への懸念


あくまでも私自身の意見ですので悪しからず。

はっきり言って合法になろうが非合法のままであろうが、どうでもいいです。私は吸わないので。


ただ、合法にする場合、仕事中は吸わないだとか、使用量の注意だとか、そこらへんのマナーをきちんと形成していく必要はあると思います。


匂いも独特ですので、タバコの臭いは大丈夫でもマリファナはダメ、という人もいるでしょうし、


分煙化が進んでいる今、タバコとマリファナの喫煙所は一緒でいいのか、わけた方がいいのかということにもなってくると思います。


いるかわかりませんけど、タバコを吸っている人でもマリファナはいやだ、という人もいるかもしれませんし


マリファナを使用量を過ぎてやりすぎた人たちによる問題行動、みたいなものも出てくるかもしれません。


深くきまっちゃって4時間くらいソファーから娘が起き上がってこないとか、喧嘩が増えただとか、、、


マリファナはタバコに比べて依存性が少ないとか言われていますが、それすなわちマリファナは体に良い、安全だ、ということに安直に考えてはいけないと思います。



合法になった時、大麻に対して誤った認識を持ってしまわないように、


合法になるけれども、マリファナには人間にこのような影響を与える恐れがあります、という部分をきちんと人々に認識させることが大切であると思います。


マリファナやってるからかっこいい、とか、ちょっとカッコつけたがる人たちもいるので(私も以前そんな感じだったので)

本当にかっこいいホンモノは、自身が持つ脳内麻薬で天才的なセンスのある人間であり、


外的な成分に頼るようでは半人前だ、というような価値観の人が(本物の人の例:ガクト様とか、古舘伊知郎さんとかね)


増えると良いなあ、と思います。


誰かが考えたかっこいいではなくて、自分の判断で考えたかっこいいを貫く日本人であってほしいと思います。


そういう判断ができる人間が大多数を占めるまでは、合法は待った方がいいかもしれません。

おまけ

今回、伊勢谷友介さんの逮捕がきっかけで大麻について書いてみましたが、別に大麻を使用している人に対して嫌悪感を抱いているわけでもありません。


確かに明らかに吸い過ぎててちょっと嫌なバイブス醸し出している人にも出会ってきましたが


伊勢谷友介さんは、嫌われ松子の一生を観たときから、なんて独特のセクシーさがある方なんだ!と思っていて、



今回のことで私の彼に対する好感度は全く下がっておりません。


むしろ、大麻ぐらいの逮捕で彼の出演している作品を非公開にする必要はないとも思っており、


なんだ大麻くらいで、、、作品見せろよ!みたいなたくましい社会的風潮になってほしいなあ、とも思います。


だいたい大麻くらいでわざわざ逮捕って警察の方もご苦労様です。


まあこれはただの私の意見です。


ただ、やはり日本では日本での現状を踏まえた行動は取らないといけないのだなぁ、と思います。


警察沙汰はやはりそのあとが面倒ですものね。


大麻ごときで自分の人生に前科がついてしまうのはもったいないですし、迷惑を被るのは自分だけではないことも考慮すると


大麻が非合法の土地ではリスクを冒してまで手を出す価値のあるものとは思えません。



それでも手を出すのは、外国かぶれというか、自分は他の人とは違うことを誇示したいような、ちょっとしたかっこつけのようにも感じてしまい、そうなると逆にイタイというか、かっこ悪いですよね。


もしくはアウトローなことをやるのがスリルがあってそれが楽しかったりもするかもしれません。


大麻はちょうどいいアウトロー具合ですよね。


それを考えると、いっそ合法にしてしまった方が、逆に手を出さなくなる人もいるかもしれません。



私は警察沙汰になるようなことにはならないように、常に肝に銘じております。何しろ喧嘩っ早い性分で言葉が通じないと余計に手が出やすくないますので、


感情を先に行かせてはいけない、と気をつけている次第でございます。


嗜好品に対する欲もそうですよね。たかが嗜好品ごときで前科をつけるメリットはどこにもないと思います。


前科があると、滞在許可をとるのが難しくなる国があるので、自由に海外に行き来したい身としてはなおさら気をつけなければな入りません。交通違反も含めて。。。


いっときの感情で将来の自分に迷惑がかかるのは、本当にやるせないですからね。


そんなこんなで今日はこの辺で。


これって過敏性腸症候群?IBS、ガス型下痢型両方疑惑。ピーマン食べて左脇腹が激しく痛み3日間寝込んだ話。

こんにちは、ぽんたです。


ドアを開ければそこにいるのに3日間会えず。。。



先々週になるのですが、私は腹痛で3日間寝込みました。


熱はなく、ただひたすらに左脇腹が痛くて、お腹にガスが溜まった感じと出したいのになかなか出てくれない下痢の便意に襲われ、


起きていると常にわけのわからない激痛があったため、初日はトイレにこもっていたのですが、熱中症になりかけそうになったので、


ひたすら寝て神経を眠らせる作戦を結局3日間して過ごしました。


最初は、生理痛かと思っていたのですが、(ちょうどかぶりました。)


2日目も3日目も強い生理痛になることは今までなかったので、


いろいろインターネットで探ってみて、これはもしやいわゆる過敏性腸症候群(IBS)というやつか、、、?という結論に至ったのであります。



もちろん、家事もろくにできず、(いうて普段ご飯しか作らないのですが)トレーニングもできず(腹圧かかりますからね)



夫にもだいぶ心配と迷惑をかけたのですが、幸い彼はジャガイモを茹でてくれたり、ボルシチを作ってくれたり



彼にできることをやって看病してくれました。あーパートナーがいるって本当に良い。笑。


トルコでシングルで殺伐と人生と戦っていた時期がまあまあ長かったので、助け合えるこの幸せはとても身にしみます。。。笑。



元からお腹ゆるい性質ではあったのですが、



多少ゆるくても、そこまで気にならなかったので、食事もそこまで気にしないでいました。


しかし、年齢を重ねてきて体質が変わったのか、それともブラジルの痩せた赤土で育ったたくましく育った野菜がお腹に刺激を強く与えるのか、


ピーマン入りの野菜炒めを夕食で食した翌日に、悶えるような腹痛に襲われてしまいました。


いやーきつかったです。


母に確認したところ、私の祖母にも同様の症状がみられ、彼女もピーマンが食べられない、とのことでした。


そういえば、トルコにいた時パプリカにあたって嘔吐したことはあったのですが、モルドバではちょっとお腹がゆるくなるかなぁ、くらいでパプリカもピーマンも生でぽりぽりいただけていたので


まさかピーマンでこんなに痛くなるとは思わなかったのですが、もしかしたら他にもいろいろ重なってしまったのかもしれません。


そういえばキャベツもその野菜炒めに入れていました。


昨日夜キャベツ入りのサラダを食べて、今日のお腹の調子が良くなくてトレーニングしなかったので、



今現在わかっているのはピーマンとキャベツは私のお腹は消化できない成分が入っている、ということです。



他のものだと、、、ニンニクは、生だとお腹の中でガスを生み出しますが、ある程度火が通っていると大丈夫な感じはします。それくらいなので、好きだし美味しいのでニンニクは引き続き食べてしまいます。



キャベツも美味しいくて好きだったのですが、結構な不快感を与えることがわかったので、今の気持ちではキャベツ食べたくなくなってしまいました。



夫は、キャベツのサラダが好きなので、キャベツじゃなくてルッコラだよ、と言い張りますが(昨日のサラダにはルッコラも入っていた)


ゲップがキャベツに入っている硫黄っぽいものを感じるのでキャベツだと思います。


もしくは両方だと思います。。。いや、ルッコラはまだ食べたい!


となると、あの美味しいカリフラワーももうやめておいたほうがいいのかもしれません。泣。


今までもキャベツやカリフラワーを食べるとガスがたくさん発生してお腹が張って不快でしたから。


それでも「美味しい」が勝っていたので食べていたのですが、あの腹痛の3日間以降、もうあの痛みは味わいたくないのと、


やはり身体を使う仕事をしているので、腹痛はできるだけ避けなければいけない、ということで


体に受け付けない食べ物はもう極力摂らないことにしました。


今のところわかっているのは、ピーマンとキャベツです。



この二つは、元々そこまで好物ではなかったので、断ち切れます。笑。


あとお酒には元々弱く、好きでもないのですが、


確かに飲んだりすると、ガスでおなかが張るわ下痢はするわでした。もうかれこれ半年以上飲んでいませんが。


なので、かのような持病を抱えながらバンバン会食をして自分は弱みなど何もないことを誇示するかのようにお酒をガブ飲みしていたら、そりゃあものすごい腹痛に襲われるのも当然でしょう。


なので、かの人物については自己管理能力の欠如意見に1票です。


会食をしたって、自分の身体が受け付けないものを断ることはできるはずですし、


何より国民の命を預かっているような仕事なのですから、会食やお酒を控えるなど、自分の体調管理はマストだと思います。


はい、話が逸れています。



まあ、私も同様に、身体パフォーマンスをする仕事なので、仕事はたとえなくてもトレーニングはしなければいけない、


つまりこれを食べるとおなかの調子が狂う、とわかっているものは食べてはいけない責任があるのです。夫も困るし。笑


はい、そんなこんなで、別に病院に行って診断を受けたわけではないのですが、


私ぽんたはピーマンとキャベツ、体が受け付けないために食べられません、という報告でした。


あと、お酒も飲めません。。。でもシャンディーガフ1杯なら、、、付き合います。笑。


飲み会の雰囲気は好きです。基本的に食べる係です。何の話じゃ。


皆様もご自愛くださいませ。


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2020年9月7日月曜日

サーカスでのドライブインシアターを終えて。新型コロナウイルスが蔓延する中、新しいショービジネスのカタチ。ブラジル、フォルタレザより。


こんにちは、ぽんたです。新型コロナウイルスが蔓延するブラジルはフォルタレザより投稿しています。


ドライブインシアターで大画面に映された我々夫婦。




先週の日曜日に引き続き、昨日もドライブインシアターでのショーをやりました。


ドライブインシアターというのが正しいのか、ドライブインショーというのがサーカスには当てはまるのか、、、


来週の金曜日からこのサーカスは一応通常通りの運営を再開するということなので、おそらくドライブインでのショーはこれで最後になるだろうと願っています。



そこで、一体験者の記録としてドライブインショー又の名をドライブインシアターについて軽くこの投稿にまとめてみたいと思います。





ドライブインシアターって何?



新型コロナウイルスのパンデミック、感染拡大に伴い、エンターテイメント業界がイベント中止を余儀なくされる中、苦肉の策はたまた新しいビジネスの形として生まれたドライブスルー感覚で楽しめるイベント。



私ぽんた自身初めてその存在をSNSで5月頃だったか、、。デンマークのとあるミュージシャンがフェス会場と思しき広場に車ごと観客を入れてライブを行っている様子でした。



野外ステージに大画面、音楽フェスやライブ会場に似ている。観客は車ごと入り、駐車場のように駐車し、ブラジルのフォルタレザにあるドライブインシアターでは映画鑑賞や、サッカーの試合観戦などが催されているご様子。



広い駐車場に、特設ステージがあるイメージです。


ドライブインシアターの仕組み(ブラジルはフォルタレザ、Godreamドライブインシアターを例に)



業務形態としては、ショッピングセンターの駐車場やイベントセンターの駐車場などにイベント会場などの設営システムを持っている団体が会場を設営し、その会場をショーやイベントをやりたい団体が借りてショーやイベントを行う感じでした。


つまり、サーカス自体がドライブインに改造してやる、のではなく、ドライブインシアターという劇場をサーカスが場所を借りてショーをやるっといった感じです。



続いて、実際の観客の流れについてです。



まず、入口と出口が違いました。それはまるで本当にドライブスルーの様でした。入場ゲートでチケット確認と検温があり、その後、指定の駐車スペースへ。



大きなイベントセンターの駐車場を利用して特設ステージが設けられており、駐車スペースには各々番号が書いてある柵が置いてありました。



音響は、極端に言えば演者に聞こえる用のモニタースピーカーのみで、基本的に観客は開催側が流す音源のラジオにダイアルを合わせてカーステレオからショーの音楽、音源を聴きます。



観客は基本的に車内で過ごし、拍手は車のクラクションです。ですが、これはまだまだ浸透した慣習ではないので、窓を開けて拍手をしてくれる観客もいますが、観客のリアクションがいまいち見て取れない場合があります。



最終的に、観客は車から降りて立って観始めたりもします。それでも車1台に4人までなので、たとえ全ての観客が車からおりて鑑賞しても十分な社会的距離、身体的距離は保たれています。



会場は広いスペースで遠いため、背景の大画面に演者の様子を映し出すためのカメラ班が必要になります。野外コンサートに近いんだと思います。



お手洗いは共同で、その時にはマスク着用をお願いしていました。物販もあって、サーカスのお姉さん方が綿あめやらおもちゃやらを持って車たちにウロウロ売りに行っていました。



これに関しては、感染対策として良いのか悪いのかわかりませんが、この様な物販も今のサーカスの現状を考えると重要な収入源になっているのだと思います。



開催側と観客及び観客同士の接触は、お手洗いと、この物販関係、あとはチケットのやりとりぐらいのでした。



催し物が終わると、そのまま車で出口へ向かい、終了です。次の回のお客さんたちは、反対側の入り口からまた入ってきます。



チケット料金(我々の現在所属するサーカスを例に)



私が掴んだ情報はキャンペーン価格で1台最大4人までで77レアルくらいでした。(あやふや)日本円にするとだいたい1500円くらいですかね。思ったより安い、、、。


採算取れるのか、、、?正規の料金はもう少し高いんだと思うのですが、、、。


演者からの感想(私個人の見解)


一番最初にやってて受けた印象は、ただの駐車場で車に向かってやってる感じで、肩透かしをくらいました。


でも、ちゃんとクラクションで反応してくれるお客さんが最初の回では多くいて(サクラだったのかな?)それで初めて、あ、この車たち、観てくれてるのか、、、といった感じでした。



クラクションバンバン鳴らしてもらった方が、やってるこっちとしてもモチベーションは上がります。エンターテイメントショーなので、ナンバーの最中でもピーピー盛り上がって欲しいです。



が、回によっては反応が薄い時もあって、でも車内では盛り上がっている様子が見受けられたので、あ、他の車内でもきっと拍手してくれたのかなぁ?と想像するしかないときもありました。



日本だと、クラクションをピーピーパーパー鳴らすのに抵抗を感じる人がもっと多くいるかもしれませんよね。



そして屋外なので、天候にも左右されます。風が強いだけでもサーカスでは難しくなる演目が多々あります。



エアリアルシルクの布が風になびいちゃって絡まったり、あとは全く凧みたいに浮いちゃって届かなくなってつかむことさえできずに3分すぎちゃう、とか。



クイックチェンジのカーテンが風でめくれて見えちゃう、だとか。


矢とかやっぱり外れちゃうみたいです。


バランスとかも強風の中だとさすがに難しいですよね。。。夫もナーバスになってました。




観客の反応(私個人から見た彼らの反応)


サーカスだったためか、子連れが多かったです。クラクションを鳴らすことが拍手であることを知っている場合は良いですが、知らない場合、窓を開けて拍手している手を見せたりしていました。



後から出来上がった記録写真を見てみると、みなさん楽しんでいたご様子が伺えました。




それでも最後の方になるとみなさんわらわら車外で立ち見をしていたのでやはりちょっと観にくいんだろうなあ、とも思いました。




まとめ


新型コロナウイルスのパンデミックに伴うエンターテイメント業界の新しいカタチとして、ブラジルはフォルタレザからレポートしました。



ドライブインシアターは苦肉の策で、おそらく一時的なもの。パンデミックが収まるとともになくなるものでしょう。



しかしながらエンターテイメント業界はずっと止まっているわけにはいきません。この業界でしか生きられない人たちがたくさんいるのも事実です。



多少コストがかかっても、歩み続けなければならない業界で、そしてそのカタチでもその活動が可能なときドライブインシアターは現代の選択肢の一つとして鍵を握っていると思います。



無観客ライブ配信よりも、観客のリアクションが受けられることは演者にとってもやりがいを感じます。



今になってこの記録をしましたが、もう9月に入って、世界的に様々なエンターテイメント団体が活動を再開したように見受けられます。



つまり、すでにドライブインシアターの需要は減っていくと予想されます。



しかしながらこの経験は、第2波、第3波、はたまた全く別のウイルスによる同じような状況へ生かされ、今度はもっと迅速にドライブインシアターを選択肢に入れることができるようになるのでしょう。



一刻も早く全ての業種の人がそれぞれの専門職で生活ができるようになるよう祈っています。



そして我々夫婦もクリスマスの仕事が見つかりますように、、、。切実。



それではこの辺で、ご精読ありがとうございました。



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2020年9月5日土曜日

少しずつ動き出してます。コロナ禍のブラジルはフォルタレザから。2020年9月5日近況報告。

 


こんにちは、ぽんたです。

最近は雨が少ないフォルタレザ



最近はブログ更新へのモチベーションがなく、全く更新できていませんでしたので再び近況報告をしたいと思います。



今いるサーカスはちょっとずつ動き出している感じがありまして、



先週金曜日は、テレビのインタビュー取材になんと我々夫婦がちょろっと応じる羽目になり、



ポルトガル語は3歳児以下なので英語でとってんかってんコロナ禍のサーカスの惨状を話し、




取材している側の欲しい言葉を割とすぐ言ったので、すぐに解放されました。




久しぶりにまともに人と会話して自分たちの話に耳を傾けてくれる人が来た、と思ったら、逆にこっちが名残惜しく感じるくらいあっさり終わり、まあテレビってこんなもんだろうなぁ、、、と思いました。




取材側の思い描く編集があったようで、まあ、それと我々が訴えたいことが一致していたのでよしとしましょう。我々の尺なんてどうせ20秒もないのでしょうから。




眉毛ぼうぼう肌荒れマックスのすっぴんでしたが、マスクしてたのでよしとしましょう。




ちなみにここ2ヶ月くらい肌荒れが治りません。熱いシャワーがないのもあるのでしょうか。筋肉のためにもやはりシャワーはあたたかいほうがいいんですけど、このサーカスにそんなホスピタリティはありません。




そしてその日は日曜日にあるドライブインショーのためのステージを見に向かいにあるイベントセンターに行き、いろいろ日曜日のための質問をしてそのまま帰ってきた矢先、ピエロが車で迎えに来ました。




結局、照明確認をするためだったらしいのですが、ポルトガル語でパラパラ説明をされ訳も分からず連れて行かれ、さっきなんで誰も説明しないわけ?とも思いつつ、まあこのサーカスにプロフェッショナルを求めるのがそもそも間違えていたんだった、とも思いつつやり過ごしました。



フィナーレの練習はするのか、と聞くとまた早口のポルトガル語で言われ、掴んだ情報は翌日に行われるということでした。




そして土曜日、なんかサーカスの前でバンドミュージシャンたちがステージの設営をしていて、場所を貸したんだなぁ、くらいにしか思っていなくて




フィナーレ練は何時にするのかを知らなくてはいけないので、通りかかったケニア人アクロバットに聞くと、情報が入り次第教えてくれるとのことで、




少ししたら、5時から通りを挟んで向こう側のイベントセンターで行われるということでした。




フィナーレのみならず、衣装付きの通しリハみたいなことだったので




それを信じて準備していざ歩いていくぞ、というときにピエロが確認しに来ました。あ、今からイベントセンター行くよーって適当に返事してたら




結局、サーカスの前のミュージシャンと一緒にショーをやるということでした。それがショー開始の15分前。





メイクもしなきゃだし、ウォーミングアップもしなきゃだし、なによりなんで私たちにきちんとした情報を毎回与えないのだろう、という怒りと悲しみに打ちひしがれ、私は雑なメイクをし衣装を着て再び現場にいったものの、





打ち合わせも何も説明を受けておらず、そこには誰も説明してくれる人もおらず、どうしたらいいかわからず悲しみと憎しみがこみ上げてきてしまったので、




そのままキャラバンに戻り、ブチ切れ怒鳴り散らしてそのあとは泣きながらこのサーカスTシャツを引きちぎって切り刻んで、あとは紙に怒り文句を書いてそれを燃やしていました。




夫はメイクもしませんし衣装も持っていたのでその場で着替えて既にどこかで待機しており、適当にやり過ごしてくれたのでただのアシスタントの私が不在でも別に何も支障はありませんでした。



ただただ、夫が酷使されていると思い込みこのサーカスのオーガナイズの酷さホスピタリティのなさに恨みつらみを募らせ、一人闇の世界へどっぷりつかっていた夜なのでした。



結局そのショーはこのサーカスのユーチューブのライブ配信だったらしく、それすらも知らされていないって何?という感じでした。ちょうど同じ頃、ガクト様も同じゆな理由でMステ出演辞退なさっていて、あ、私、ガクト様気質なんだわ、と思いました。




親切に知らせてくれたケニア人アクロバットもおそらくポルトガル語でペラペラっと説明されただけでよく理解できなかったのでしょう。




ポルトガル語しかできないないんなら外国人アーティストをそもそも招待する資格はないと思います。




アーティストの仕事はポルトガル語を勉強することではありません。




それでも私がちょろっと勉強したのはあまりにも不便なのと、相手に歩み寄る姿勢を見せるためのもはやただのパフォーマンスです。




最初はローカルな人たちと仲良くなりたい、ということもありましたが、このサーカスにいる人たちは、対してプロフェッショナルでもないのにスーパースターだと思い込んでおり、別にポルトガル語を学んでも得られるものはそんなにありませんでした。




カフェでコーヒーを頼むのが楽になったくらいです。




そして私が片言のポルトガル語を話し始めたからといって、私がポルトガル語を理解しているということにはなりません。



私が片言でポルトガル語で意思表示を始めると、ここにいる人は途端に普段の速度でポルトガル語を話し始めますが、想像力がないんだなぁ、と思います。




心の中では、あんたが英語もロシア語もトルコ語も日本語もわかんないからちょろっとポルトガル語勉強してやったんだよ、ゆっくりしゃべれ、、、って思ってます。歩み寄ったんだから、歩み寄ってくれって思います。




まあ、自分たちの言語が一番美しく気高いのでしょう。自分たちの言語を相手が学ぶべき、という感じなのでしょうね。ま、そりゃそうですよね。




ちなみに適当にやり過ごしたこんだけ人の良さそうに見える夫でさえこのサーカスにはもう嫌気がさしており、働くモチベーションはありません。



ただ、自身のプライドや目の前にいるお客さんのためにやるって感じです。つまりこのサーカス、、、相当、、、。



そして日曜日、ドライブインショーでした。前日私の剣幕を何人かは目撃しているので、結構気を使われている感じでしたが、



私はもうどう思われてもいいので、あ、この人はいい人だな、と思っている人にだけちゃんと接して、あとは自分の準備に頭がいっぱいというフリをして視野から除外していました。



まあ諸々ショーに関しても書きたいことはありますが、割愛。



一つだけ、車に向かってパフォーマンスするのは、最初は無観客の感覚に近いです。訳がわか
りません。



ライブ配信の時は、取れ高みたいなのを気にしてこっちのカメラを気にしてこっちのカメラを気にして、、、




とちょっと遊びがあったのですが、ドライブインは、大画面に映すカメラはいるし、観客の入った車もあるし、しかも野外で平坦な駐車場なので結構発するエネルギーは跳ね返ることなく、篭ることなく行きっぱなしで




アシスタントだけですけれども、一応夫のやることを盛り上げ隊なので、(応援団長みたいな感じ?)終わった後どっと疲れました。




ただ、クラクションというお客からのリアクションがリアルタイムであるので、それには救われました。車がピーピー興奮している、あ、車、喜んでんだな。みたいな感じです。



はい、そんなこんなで明日もドライブインショーやるみたいです。



その情報も、我々はこのサーカスのインスタグラムの投稿から知るという、、、



組織力皆無なサーカス、、、組織力もなけりゃ人情味もない。うーん。生き残れるといいですね、今後。



我々は、電気代、水道代を請求されてませんが、もう何回も無料でショーやらされているので、はっきり言ってこのサーカスにもうなんの未練もありません。



でも冬のドイツでの契約もコロナのためになくなっちまった。。。



それでは今日はこの辺で。




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