2020年3月19日木曜日

<国際結婚><二重国籍>在モルドバ、ルーマニア領事館での二重国籍のモルドバ人夫との婚姻手続き申請(※追記あり)

<国際結婚><二重国籍>在モルドバ、ルーマニア領事館でのルーマニア国籍所持者のモルドバ人夫との婚姻手続き申請(※追記あり)

こんにちは、ぽんたです。

二重国籍を持つパートナーとの国際結婚を検討しているものの、手続きがややこしくて不安ですか?


今日は、少しややこしいのですが、ルーマニアのパスポートも持っているモルドバ人夫とのルーマニア領事館での婚姻報告手続きについて実体験を報告、説明していきます。


今は提出が完了した状態で、2020年の1月10日に正式にルーマニアでの婚姻証明書が出来上がる予定です。書類を受け取り次第追記したいと思っています。


ちなみに、モルドバでのモルドバ人との婚姻手続きの方法は↓

<モルドバ国際結婚>婚姻届をキシナウで提出してみた
にて紹介しておりますのでご興味のある方はそちらもご覧ください。


ややこしいので私がどういう状況なのかを具体的に述べますと、

  • モルドバ人とモルドバの首都キシナウ市で既に婚姻手続きをした。
  • そのモルドバ人夫は、ルーマニアのパスポートも持っている(二重国籍)
  • 夫はモルドバでは既婚者になったが、ルーマニアでは独身のまま(?)
  • 今後EU圏に進出したい我々としては、ルーマニア人バージョンの夫とも正式に結婚したことにしたい。
という状況です。



ちなみに
ここ、モルドバでは近年盛んに隣国ルーマニア政府が家系にルーマニア人がいるモルドバ人に対して、書類手続きを通してルーマニアのパスポートを渡しているという現状があります。このパスポートを提げて多くのモルドバ人がEU圏に流出しています。


まあ、モルドバとしては、稼いだお金をモルドバに帰ってきた時に落としていってくれるし、ルーマニアとしては、大統領の支持率がルーマニアのパスポートをもらったモルドバ人によって支えられている現状があるようなので、双方にそんなにデメリットがないのかもしれません。


ごく最近(2019年9月頃)の風の噂によりますと、夫がルーマニアパスポートを取得した2018年に比べて取得するのが難しくなったとも言われております。



今回の投稿の流れ

では、説明していきたいと思います。


どこで申請手続きをする?

私たちが手続きした2019年10月では、ルーマニア領事館の向かいにあるパノラマビジネスセンターの2階にルーマニア領事部のオフィスがあり、そこで手続きをしました。







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必要になった書類リスト

ルーマニアの領事部に行き、まずどんな書類が必要なのか聞きました。リストをくれたのですが、行く度にあれが足りない、これに翻訳が必要などと付け足され何度も足を運んで最終的にわかったものをここにまとめます。


ただし、これは2019年11月現在に必要になったものであり、法律は随時変わるので、申請を考えている方はご自身でルーマニア領事部へ行き指示を受けてください。


夫:モルドバ兼ルーマニア人、妻:日本人 の場合

1、モルドバでの婚姻証明書(原本→原本は領事部に預かられます)
2、ルーマニアの市民権の証明書(パートナーのもの原本→原本は領事部に預かられます)
3、夫の出生証明書(ルーマニア)(コピー)
4、妻の出生証明書(コピー)(アポスティーユ付きのもの。ルーマニア語翻訳も)
5、以前の婚姻証明書と離婚離別を証明する書類(コピー)(今回我々は必要なし)
6、夫の身分証明書(モルドバ)(コピー)
7、妻の身分証明書(コピー)&モルドバでの滞在許可証
8、夫のパスポート(ルーマニア)(コピー)
9、妻のパスポート(コピー、ルーマニア語翻訳も)
10、婚姻制度の宣言書
11、委任状(領事部にルーマニアへの代理申請をお願いする場合)



詳しく説明を試みます。



1、モルドバでの婚姻証明書(原本→原本は領事部に預かられます)
これは、モルドバで発行された婚姻証明書の原本です。こちらは申請した際コピーをくれますが、原本は引き取られます。ルーマニア語ではcertificat de căsătorie(セルティフィカート デ カサトリーエ)というものです。




2、ルーマニアの市民権の証明書(パートナーのもの、原本→原本は領事部に預かられます)
これはルーマニアの市民権を持っているパートナーが持っているはずの書類で、ルーマニア語ではcertificat de cetățenie(セルティフィカート デ チェタツェニエ)というものです。婚姻証明書同様原本が引き取られます。




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3、夫の出生証明書(コピー)


(私の場合)夫のモルドバでの出生証明書ではなく、ルーマニアの市民権獲得の際にもらったルーマニアでの出生証明書です。ルーマニア語ではcertificat de naştere (セルティフィカート デ ナシュテーレ)というものです。こちらは原本も持って行ってください。領事部が自身で原本からコピーをとっていました。


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4、妻の出生証明書(コピー)(アポスティーユ付きのもの。それぞれのルーマニア語翻訳も)

結果だけ説明すると、(私の場合)
私(日本人)の

  • 日本大使館が翻訳したルーマニア語翻訳及びアポスティーユ付き出生証明書(出生証明書の部分はコピーただし、日本大使館のスタンプはコピーではない)
  • アポスティーユの部分のルーマニア語翻訳
2つの書類です。



ややこしいです。この2つの書類に至った経緯を説明すると



日本の地元の区役所で発行した出生証明書に、外務省でアポスティーユをしてもらったものを日本大使館でルーマニア語翻訳をつけてもらいました。




※モルドバでの婚姻手続きの時と違い、英語で書いてあるアポスティーユに関してもルーマニア語翻訳が必要とのことで、いつもお世話になっているNOTAR(モルドバの移民局と同階Ucrainean Natalia様)に行ったところ、秘書様曰く、NOTARではアポスティーユのみの部分的な翻訳はできない、日本語の部分も英語の部分もひっくるめて全部NOTARが認めている翻訳者が翻訳したものでないとNOTARでは書類を作成できない、日本語も英語も正式に訳せる人がいない、と言われてしまいました。



一か八かNOTARではない翻訳屋さんに(traduceriといい、街中に看板は溢れている)持って行きアポスティーユの部分だけ訳してもらいました。結果、日本大使館が翻訳したルーマニア語翻訳及びアポスティーユ付き出生証明書(出生証明書の部分はコピーただし、日本大使館のスタンプはコピーではない)ものと、アポスティーユの部分のルーマニア語翻訳の2つを提出し、ルーマニア領事部に問題なく受理されました。



NOTAR通しておらず心配だったのですが、日本大使館という国の機関が出生証明書の部分を翻訳をしたということで大丈夫だったようです。



NOTARの秘書様は、日本大使館がアポスティーユの部分もひっくるめてルーマニア語に訳せばいいのに、それくらいできるでしょ、っとおっしゃっていましたが、おそらく日本大使館的には、英語は自分たちの国の言葉ではないし、英語も日本語もルーマニア語もできる公認の翻訳家がいない、といったところだと思います。



何はともあれキシナウでできる最終手段を使って書類をつくったので、これでNOTARでつくった書類ではない、と受理してもらえなかったら偽装するしか道は残されていないな、と思っていたので受理されてよかったです。



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5、以前の婚姻証明書と離婚離別を証明する書類(コピー)(今回我々は必要なし)

我々は二人とも初婚で離婚歴等がなかったのでこの書類は必要ありませんでした。





6、夫の身分証明書(コピー)

これはモルドバの個人カードをコピーして原本も持って行きました。



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7、妻の身分証明書(コピー)&モルドバでの滞在許可証

マイナンバーカードをお持ちの方はそれで大丈夫だと思います。私は父親が保存していたマイナンバーの通知カードと書かれた紙面をスキャンしてデータで送ってもらい、それを印刷して持って行き、この番号が私の個人番号であることを告げてオーケーでした。

モルドバでの3ヶ月間の観光ビザ期間以内でしたらモルドバでの滞在許可証は必要ありません。

しかし、その期間を過ぎていたら滞在許可証なしでは10婚姻制度の宣言書も作成できないのでモルドバでの滞在許可証の取得を待ってから申請手続きを行うようにしてください。




8、夫のパスポート(コピー)

ルーマニアのパスポートです。パスポート本体も持って行きます。



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9、妻のパスポート(コピー、ルーマニア語翻訳も)

私の場合は、パスポートのルーマニア語翻訳も要求されたので(NOTARの秘書様曰く初耳だそうですが)行きつけのNOTARでパスポートのルーマニア語翻訳を作成し、それも提出しました。パスポート本体も持って行きます。





10、婚姻制度の宣言書

この書類はルーマニア語でDeclarație cu regim matrimonialといい、NOTARで作成します。書類作成の際、モルドバ入国から3ヶ月経過している場合、モルドバでの滞在許可証が必要になります。

しかしながら初見のNOTARですと、ルーマニア語もロシア語もわからない日本人の意思確認なんて正式にできるわけがないと2件くらいのNOTARに断られ(ロシア語はまあまあわかるのですが、まあ確かに専門用語がいっぱいになると確かにわかりません。そこらは土曜日もやっていたので便利かと思いきや、外国人がからむものは自信がないようでした。)

結局いつもお世話になっているNOTAR(モルドバの移民局と同階Ucrainean Natalia様)の元へ、夫は仕事を抜けさせてもらい二人で行って作成することができました。


このNOTAR(モルドバの移民局と同階Ucrainean Natalia様)は英語もバリバリ通じるし、秘書様を含め外国人にも慣れているのと、何でもよく知っているので本当におすすめです。キシナウで1番の腕のNOTARだと思います。



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11、委任状(領事部にルーマニアへの代理申請をお願いする場合)

領事部にルーマニアへの代理申請をお願いする場合=ルーマニアに1から10までの書類を自分たちで持って申請しにいかない場合に必要になる書類です。


この書類もNOTARで作成できます。夫が夫の身分証明書を持ってNOTARで作成しました。これもNOTAR(モルドバの移民局と同階Ucrainean Natalia様)で作成することをおすすめします。彼女たちはどのタイプの委任状がルーマニア領事部が求めているのかを既に知っているからです。


(他のNOTARでは逆に我々にどう作成すべきか聞いてきて、いや、それ調べて作成するのがあんたの仕事やろ、って心の中で突っ込んでそそくさとそこを出ました。土曜日でもやっているNOTARはあまり腕がよくないみたいです。)


自分たちでルーマニアに行き申請する場合、ルーマニア版婚姻証明書が出来上がるまで半年強かかるみたいです。それが、お金を払いますが代理しんせいすると2ヶ月ほどでモルドバに届けてくれるということなので、我々は代理申請をお願いしました。


ちなみに申請時に2500モルドバレイ、受け取り時に400モルドバレイ払います。ボンビー夫婦には厳しい金額ですが、(何せ夫のモルドバでの1ヶ月の給料の約半分)何とか食いつないでいます。



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いざ申請手続きへ!

はい、これらの書類を持って申請しに行きます。番号札をとって呼ばれたら窓口に書類を提出します。モルドバの移民局とは違ってスタッフも綺麗な方が多く、接し方は丁寧です。


まあ、何せ外国人がくることなんて滅多にないのでしょうから行くたびにこの書類の翻訳が必要だの何だのってなったことは大目にみます。新しいオフィスで清潔感があり、みなさんエリートといった感じの雰囲気のところです。


窓口の担当の方に書類に不備がないかチェックしてもらい、全ての書類が大丈夫であったら契約書を作成してもらい、それに夫がサインして窓口で代理申請用のお金を支払いあとは書類が届くのを待つだけです。


後日、電話で連絡があり、2020年の1月10日に取りに来てください、と言われました。
(提出した日は2019年の11月の2日です。ここまでたどり着くのに2ヶ月はかかりましたが、これを読んでいる方はこの投稿を参考にもっと早く申請にたどり着くことができると思います。というか、そう願っています。)



ぼやき

  • 最初からEU圏に住むことを目指しているのなら、婚姻手続きをルーマニアでやった方がよかったんじゃないか、、、?→いや、夫が自動車の免許の学校に通わなければならなかったから夫の母語ロシア語の通じるモルドバである必要があった。
  • 滞在許可を申請するのと同時にこれをやっておけばよかったんじゃないか、、、?→いや、滞在許可申請の最中婚姻証明書を見せる場面があったから原本がルーマニア領事部に持って行かれるとまずかった。
結論、やはり我々の今の現状ではこの順でこの方法がまあ、あっていた。



1月10日にルーマニアでの婚姻証明書を受け取り次第、追記いたします。

追記
1月10日にルーマニア領事館に契約書を持って行きました。すると、書類が来たと告げる電話はありましたか?と聞かれ、以前にこの日にちに来てくれと言われたきりかかっておりません、と夫が告げると、その時担当してくれたお兄さんは一応確認してくれましたが結局その日はまだ届いていないということでした。

書類が届き次第登録した電話番号に電話がいくとのことで、その日は受け取りにかかる料金400レイだけ払い、領収書を契約書にホッチキスでつけてもらって帰路に。

そして次の週に夫の元へ連絡が入り再び夫婦で向かい、無事、ルーマニアの婚姻届を受け取りました。ちなみに提出したモルドバの婚姻届はホッチキスでいっしょにとまってきて、夫のルーマニアの出征証明書も多分既婚となって帰ってきたもようです。(ここはあまり詳しく確認してませんが、、、)

 





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