こんにちは、ぽんたです。新型コロナウイルスが蔓延するブラジルはフォルタレザより投稿しています。
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ドライブインシアターで大画面に映された我々夫婦。 |
先週の日曜日に引き続き、昨日もドライブインシアターでのショーをやりました。
来週の金曜日からこのサーカスは一応通常通りの運営を再開するということなので、おそらくドライブインでのショーはこれで最後になるだろうと願っています。
そこで、一体験者の記録としてドライブインショー又の名をドライブインシアターについて軽くこの投稿にまとめてみたいと思います。
ドライブインシアターって何?
私ぽんた自身初めてその存在をSNSで5月頃だったか、、。デンマークのとあるミュージシャンがフェス会場と思しき広場に車ごと観客を入れてライブを行っている様子でした。
野外ステージに大画面、音楽フェスやライブ会場に似ている。観客は車ごと入り、駐車場のように駐車し、ブラジルのフォルタレザにあるドライブインシアターでは映画鑑賞や、サッカーの試合観戦などが催されているご様子。
広い駐車場に、特設ステージがあるイメージです。
ドライブインシアターの仕組み(ブラジルはフォルタレザ、Godreamドライブインシアターを例に)
業務形態としては、ショッピングセンターの駐車場やイベントセンターの駐車場などにイベント会場などの設営システムを持っている団体が会場を設営し、その会場をショーやイベントをやりたい団体が借りてショーやイベントを行う感じでした。
つまり、サーカス自体がドライブインに改造してやる、のではなく、ドライブインシアターという劇場をサーカスが場所を借りてショーをやるっといった感じです。
続いて、実際の観客の流れについてです。
大きなイベントセンターの駐車場を利用して特設ステージが設けられており、駐車スペースには各々番号が書いてある柵が置いてありました。
音響は、極端に言えば演者に聞こえる用のモニタースピーカーのみで、基本的に観客は開催側が流す音源のラジオにダイアルを合わせてカーステレオからショーの音楽、音源を聴きます。
観客は基本的に車内で過ごし、拍手は車のクラクションです。ですが、これはまだまだ浸透した慣習ではないので、窓を開けて拍手をしてくれる観客もいますが、観客のリアクションがいまいち見て取れない場合があります。
最終的に、観客は車から降りて立って観始めたりもします。それでも車1台に4人までなので、たとえ全ての観客が車からおりて鑑賞しても十分な社会的距離、身体的距離は保たれています。
会場は広いスペースで遠いため、背景の大画面に演者の様子を映し出すためのカメラ班が必要になります。野外コンサートに近いんだと思います。
お手洗いは共同で、その時にはマスク着用をお願いしていました。物販もあって、サーカスのお姉さん方が綿あめやらおもちゃやらを持って車たちにウロウロ売りに行っていました。
これに関しては、感染対策として良いのか悪いのかわかりませんが、この様な物販も今のサーカスの現状を考えると重要な収入源になっているのだと思います。
開催側と観客及び観客同士の接触は、お手洗いと、この物販関係、あとはチケットのやりとりぐらいのでした。
催し物が終わると、そのまま車で出口へ向かい、終了です。次の回のお客さんたちは、反対側の入り口からまた入ってきます。
チケット料金(我々の現在所属するサーカスを例に)
採算取れるのか、、、?正規の料金はもう少し高いんだと思うのですが、、、。
でも、ちゃんとクラクションで反応してくれるお客さんが最初の回では多くいて(サクラだったのかな?)それで初めて、あ、この車たち、観てくれてるのか、、、といった感じでした。
クラクションバンバン鳴らしてもらった方が、やってるこっちとしてもモチベーションは上がります。エンターテイメントショーなので、ナンバーの最中でもピーピー盛り上がって欲しいです。
が、回によっては反応が薄い時もあって、でも車内では盛り上がっている様子が見受けられたので、あ、他の車内でもきっと拍手してくれたのかなぁ?と想像するしかないときもありました。
日本だと、クラクションをピーピーパーパー鳴らすのに抵抗を感じる人がもっと多くいるかもしれませんよね。
そして屋外なので、天候にも左右されます。風が強いだけでもサーカスでは難しくなる演目が多々あります。
そして屋外なので、天候にも左右されます。風が強いだけでもサーカスでは難しくなる演目が多々あります。
エアリアルシルクの布が風になびいちゃって絡まったり、あとは全く凧みたいに浮いちゃって届かなくなってつかむことさえできずに3分すぎちゃう、とか。
クイックチェンジのカーテンが風でめくれて見えちゃう、だとか。
矢とかやっぱり外れちゃうみたいです。
バランスとかも強風の中だとさすがに難しいですよね。。。夫もナーバスになってました。
サーカスだったためか、子連れが多かったです。クラクションを鳴らすことが拍手であることを知っている場合は良いですが、知らない場合、窓を開けて拍手している手を見せたりしていました。
観客の反応(私個人から見た彼らの反応)
サーカスだったためか、子連れが多かったです。クラクションを鳴らすことが拍手であることを知っている場合は良いですが、知らない場合、窓を開けて拍手している手を見せたりしていました。
後から出来上がった記録写真を見てみると、みなさん楽しんでいたご様子が伺えました。
それでも最後の方になるとみなさんわらわら車外で立ち見をしていたのでやはりちょっと観にくいんだろうなあ、とも思いました。
まとめ
新型コロナウイルスのパンデミックに伴うエンターテイメント業界の新しいカタチとして、ブラジルはフォルタレザからレポートしました。
ドライブインシアターは苦肉の策で、おそらく一時的なもの。パンデミックが収まるとともになくなるものでしょう。
しかしながらエンターテイメント業界はずっと止まっているわけにはいきません。この業界でしか生きられない人たちがたくさんいるのも事実です。
多少コストがかかっても、歩み続けなければならない業界で、そしてそのカタチでもその活動が可能なときドライブインシアターは現代の選択肢の一つとして鍵を握っていると思います。
無観客ライブ配信よりも、観客のリアクションが受けられることは演者にとってもやりがいを感じます。
今になってこの記録をしましたが、もう9月に入って、世界的に様々なエンターテイメント団体が活動を再開したように見受けられます。
つまり、すでにドライブインシアターの需要は減っていくと予想されます。
しかしながらこの経験は、第2波、第3波、はたまた全く別のウイルスによる同じような状況へ生かされ、今度はもっと迅速にドライブインシアターを選択肢に入れることができるようになるのでしょう。
一刻も早く全ての業種の人がそれぞれの専門職で生活ができるようになるよう祈っています。
そして我々夫婦もクリスマスの仕事が見つかりますように、、、。切実。
それではこの辺で、ご精読ありがとうございました。
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