5月3日にある程度のお店が開く予定だったブラジルでは、1週間ほどさらに隔離期間が延長され、今の所5月10日に徐々に開いていく予定だそうです、今のところ。
我々夫婦のいるサーカスは、相も変わらず、と思ったら、若い層の人間たちが誰かの誕生日パーティーで(おそらく、例の太っちょナルシストの嫁の誕生日)集まってしまい、
最近の流行病に集団で感染した模様。
ふざけんな。
というわけで、かなり身近で集団感染が起こってしまいました。。。
そんな中、我らの愛しの半ノラ犬リリーちゃんの様子も最近おかしくなっていました。
先日2つのサーカスが合流してテレビショーの撮影と、YouTubeでの配信を行った時期(詳しくは、2020年4月22日、ブラジルはフォルタレザより近況報告〜サーカスライブ配信。救世主太っちょナルシスト〜を参照。)に、サーカスの敷地内の人口が倍になり、車の出入りも多くなり、
見知らぬ人にはリリーちゃんは吠えるので、結構ワンワン吠えることが多くなりました。
その後、見知らぬ人から知っている人が増え、落ち着き始めたところに、子供達が集団で遊ぶようになってしまい、その振る舞いや騒がしさにリリーちゃんがストレスを感じるのか
ウロウロする子供が見えるだけでもワンワン吠えるようになっていました。
それから、いつもは骨まで食べる鶏肉も、骨は食べずにとっておいている感じも見受けられるようになっていました。
ある日、犬小屋に2.5リットルの空きペットボトルが入っていて、最初、我々夫婦は、子供達がリリーちゃんにちょっかいを出しているのではないか、いじめているのではないか、と疑い、そのペットボトルを捨てて、
ついでにリリーちゃんが前日集めてきた腐った肉片のついた骨も異臭を放っていたので捨てました。そして、彼女が残していた骨も、もし喉につっかえてもいけないかな、と思い、取り除きました。
1日目に犬小屋にあったペットボトル |
そしてその日1日、子供達が何かいたずらしてたら注意すべく、子供たちの動向と、リリーちゃんの反応を注意深く観察しました。
ところが、リリーちゃんは子供達が結構離れた場所で大声で遊んでいる時に、わざわざ出向いてワンワン吠えていました。
どうやら、子供の騒ぐ声がただ単にリリーちゃんのシャクに障るようでした。もしかしたら以前に何か嫌なことに巻き込まれたのかもしれませんが、、、
翌日、ふと犬小屋を見ると、また別の空のペットボトルが入っていました。
そして、ルースリーフの紙1枚と、夫の雑巾にした古いTシャツが犬小屋の中に並べてありました。
犬小屋にあった紙 |
ここまでくると、どうやら、リリーちゃんが自分で集めてきたような気がしてきました。
その時、我々はもしかしてリリーちゃんは妊娠してナーバスになって、変なゴミを集めてきているのではないか、と思い始めました。
試しに、これらのゴミを彼女が自身で持ってきたのを確かめようと、ペットボトルに手を伸ばすと、リリーちゃんはそれを鼻でグッと抑えます。
紙を取ろうとしても、Tシャツを取ろうしても、鼻でグッと抑えるので、
その時は我々はそっとしておくことにしました。でも、さすがに、ゴミと一緒なのは、と思い、リリーが不在の時に、ペットボトルは残して紙だけ取り除いておきました。
その日は、あまり吠えることもなく、餌も普通に食べました。
次の日、朝起きて餌をあげようとドアを開けると、リリーちゃんがいません。
犬小屋には、マットは残っていましたが、ペットボトルと夫のTシャツボロ雑巾がありませんでした。
どこかにお散歩に行っているのかな、と思いましたが、2時間経っても一向に姿を現さないので、
これはいくら何でも長すぎる、と思い、探しに行きました。
サーカスの人にも聞き、隣接する車屋さんの警備員さんにも聞きましたが、誰もリリーを今日見たという人はいません。
ポップコーンというあだ名の舞台裏で働く長に、そのうち戻ってくるよ、と言われたので、
彼がそう言うなら、そうかもな、と思い、待つことにしました。
我々が家に戻ってから間もなく、どこからともなくリリーが戻ってきました。我々は大喜びしてなでなでして餌をあげ、リリーはそれを食べましたが、食べるとすぐまたどこかへ行ってしまいました。
そして、ふと見ると、リリーの家が空っぽです。マットがなくなっていました。
私は、リリーが引っ越しちゃった!!と夫に知らせ、
インターネットで、妊娠した犬の行動を調べました。
すると、どうやら妊娠期の犬は、営巣行動を取るようなのです。
より安全に出産できるようにするためでしょうか、より快適に感じるようにペットボトルや紙などでお家を整えていたようなのであります。
ですが、私たちが、リリーがせっかく持ってきたものを取ろうとするので、リリーはここでは安心できないと判断し、引っ越してしまった、ということみたいなのです。
そこで、我々は、妊娠した犬用の箱のセッティングの情報を参考に、リリーの犬小屋の視界を板を斜めに立てかけてせり出して狭め、周りからの目隠しにし、さらにマットとタオルを敷きフカフカにし、
犬小屋の少し前に椅子を置いて少しバリケードのように起き、こっちの家の方がより心地よいと思ってもらえるようにしました。
すると、次の瞬間にはリリーちゃんはヒョイっと犬小屋に入っており、まるでどこかから覗いていたかのようでしたが、我々が用意したものを確認してその後その犬小屋でくつろいでくれるようになりました。
そして、数時間後に再び様子を伺うと、引っ越し先に持ち出したマットを持ち帰ってきており、玄関先に丸めて置いてありました。
そして次の日、今日ですが、また新しいペットボトルが犬小屋に入っていました。
見えるかな。持ち帰ってきたマットと、新しいペットボトル。 |
我々が立てかけた板も自分で角度を調節をしているようです。
1回引っ越されてしまいましたが、再び戻ってきてくれて、今の所たまに吠えつつもまだこの家に止まってくれています。。。
わかったのは、このサーカス生活の私の精神面をリリーちゃんに大分支えられているということです。
昨日の午前中の私のリリーロス状態といったら、、、。
何と言っても元が野良犬なので、あまり過干渉になってもいけないな、と思いつつ、それでもやはりお世話させてほしい、と思うのであります。
本当に妊娠しているのかは、まだわかりません。
お相手も、見たことはありませんでしたし、リリーがサーカスの敷地内から出ている姿も見たことはありません。
賢く、警戒心も強いので、地元の野良犬たちがうろつく敷地外散歩は考えにくいです。
ただ、お乳は張っています。もしかしたら性周期に伴うホルモンバランスの変化がこの一連のおかしな行動を起こしているだけなのかもしれません。
我々も最初から飼っていたわけではなく、前々住人から受け継いだ前住人から受け継いだだけなので、下手に干渉して獣医さんとかに無理やり連れて行ってもリリーちゃんに多大なトラウマを与えかねないので、
そっと見守って居心地の良い家と餌のサポートくらいしかできないのであります。
一緒に、住んでる。みたいなスタンスです。飼ってるのではなく、共存。みたいな感じです。
もう彼女の家は、彼女の領域なので、触らない。 |
さて、明日はどんなゴミを集めてきてるのかな。。。笑。
長くなりましたがこの辺で。読んでいただきありがとうございます。
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